ニュースの学校今回のテーマは相対的貧困率貧困率というのはですね貧しさの割合ということなんですけれども相対的ってありますよねちょっとここから入っていこうかなと思うんですけれども相対と意味が反対の言葉は絶対です
これねまあ皆さんのこうね周りで例えばこうちょっとねわかりやすいかなと思うのがですね通知表ですね通信簿なんていう言い方をねしたこともありますけれども学校に行くとねこうね学期末学年末とかにもらってきますよね国語算数理科社会とかね図工体育音楽とかなんかいろいろありますけれども
これは学校によって評価違いますよね 10 段階だったり 5 段階だったり 3 段階だったりいろいろあると思いますけれどもじゃあ例えば 5 段階としますね
5 が一番成績がいいと 1 は成績が一番悪いということになりますよね 5 4 3 2 1 の段階ごとにそれぞれの教科でね成績がついてくるっていうことあるかなと思うんですけれどもこれもですね相対評価と絶対評価と仕組みは 2 つあるんですねこれ学校によって違うんですけれども相対評価ってのは何かっていうと例えばですけれども 5 は 4 人とか決まってるんですね
4 は何人 3 は何人 2 は何人 1 は何人とだから絶対に 1 は誰かにつけなきゃいけないんですね
5 っていうのも 5 人評価に値するなって思う人が仮にですね 5 人いたとしても 4 と決めちゃったらですねそこはもう絶対 4 人しか入れられないんですよだからその 5 っぽいなっていう人の 5 人の中でこの人はもうちょっと 4 になってもらおうかなっていう人は 4 にしなきゃいけないとそういうふうに他の人とどう違うかっていうところによって決めるっていうねこれが相対的なんですよ
絶対評価っていうのはですねもう 5 だと思ったらみんな 5 なんですよ極端な話 40 人のクラスがあってこの子たちは全員素晴らしいわと思ったら 40 人 5 にすることもできるこれが絶対評価ですね絶対的な価値観っていうのはそうやって人と比べるんじゃなくてこれは 5 だったら 5 だと 1 は 1 だっていうふうに決めるっていうのがこれが絶対評価です
さて相対的貧困率ですね貧困率っていうのは貧しい人貧しい家庭がどれぐらいあるのかっていうのを示す数字なんですねただこれ国によって違うわけですよというのはですね同じ 10 万円を持っていたとしても日本だと 10 万円で一月暮らすっていうのは非常に大変ですよね
家賃とか考えたってね本当にどんどんお金なくなっていっちゃうなと思います食費も大変ですよだけど日本より物価の安い国であれば 10 万円持ってれば全然あの余裕で暮らせるよっていう国もありますよねつまりその国によってどれほどのお金を持っていればですね豊かに暮らせるのか不都合がないのかどれぐらいのお金しかなければ貧しいのかって違うわけなんですよ
ここを測るときにはやっぱり相対的に見なきゃいけないその国の中でですねどれぐらいの金額を持っていれば十分なのかあるいは不十分なのかっていうのを見ていかなきゃいけないっていうそういう意味で相対的っていうことですねで日本の場合ちなみにですねこの相対的貧困率っていうのはだからそうやって数字を取るってことは国際比較ができるってことなんですけれどもこれを使っているのがですね
OECD 聞いたことありますでしょうかね経済協力開発機構っていうねそういういろんな国が集まっている団体があるんですけれども組織ですねその OECD が使っている国際的な指標これが相対的貧困率ですで厚生労働省によりますと 2021 年の日本の貧困率っていうのは 15.4%だったということですねどう計算しているのか
これは世帯ごとに計算をしていきます世帯っていうのはざっくり言うと同じ家に住んでる人ってことですね細かく言うと違いますけど大体そんなイメージそれぞれの世帯ごとに所得がありますね会社で働いてる人の給料があるしお店を開いている人だったら利益があるでしょうし年金があるっていう人もいるでしょうこれが所得ですね稼いだお金のことですね
だから友働きだよってねお父さんお母さん両方働いてるよってことは両方に所得があるからそれは合わせるわけです世帯ごとの所得そっから税金とか社会保険料とか絶対払わなきゃいけないお金っていうのを差し引きます引き算ですねそうですね税金はね必ず払わなきゃいけませんからね払わないとねさらに多くなってたくさん払わなきゃいけませんから
そういう絶対払わなきゃいけないお金を差し引くと手取りというものが出てきます過所分所得とも言いますけれども要するに使える金額ですよねここから家賃であったり食費であったりを出していくということになりますけれどもその世帯ごとの過所分所得手取り
これ相対的貧困率ということなので 1 人ずつの数字を出していくんですよ単純に割り算をするっていうことではないんですけれどもいろいろ世帯の人数を調整して 10 日過処分所得というこういう数字が出てきますこれは別に覚えなくていいんですけどこれを並べる
でまあね日本にもたくさんの世帯があるわけなんですけれどもバーッと並べた時にですね一番真ん中に来るよだからそのね投下過処分所得手取りから出てくるやつですけどこれが 100 万円ありますよってうちもあればうちは 1000 万円あるよってうちもあれば 1 万円しかないよってうちもありますよねバーッと全部並べるわけですよ
並べたときに真ん中の人これを中央値と言います平均値とは違いますね平均値は全部足して人数分で割るっていう計算の仕方ですけどそういうのがなくてバーって並べたときに一番真ん中の人が中央値ですでその半分これを貧困線と呼んでこれよりも少ない分しかその投下過剰に所得ってのはないとお金が使えない
っていう人の割合が相対的貧困率ですどういうことなのかと言いますとですねそのさっきの 2021 年のデータで言いますと日本の世帯の当課 過剰分所得 使えるお金 1 人当たり使えるお金ですね 大体ね中央値 真ん中が 254 万円と出ていますということはその半分が 127 万円になりますよねここが貧困線です
だから 127 万円に満たない人は相対的貧困ということになりますこれでねいろいろ比べましょうということで一つの物差しでしかないので完全に実態を反映しているってわけではもちろんないんですよね一つの考え方ということでどういうことかというと例えばですね資産のある人土地をいっぱい持ってるぞみたいな人いますよね
とかそういう資産っていうのはこの計算には反映されないんですよねだって別に土地を持ってたからといって家賃収入とかある人もいるかもしれませんけれども特に使ってないよっていう人はそこからその所得お金の稼ぎって出てこないじゃないですかだけどその人は土地持ってるからおそらくは貧困な人ではなさそうですよね
うんでいうことで考えるとそこ反映されない数字に出てこないわけですよ他には例えば医療とかもそうでそういうのっていうのはそのまま現物普及給付すいません現物給付と言いますけれども医療を受けるでそのを受けた医療っていうのはしかしじゃあこのね計算の中には出てこないんですよね 10 日過食の所得の中には出てこないとうん
だから本当の本当の貧困の実態貧しさの実態がわかるというわけではないんですけれどもまあまあだいたいわかるよねっていう話ではありますねこういうのを見ていくと数字が上がればですね相対的に貧困な人が多くなっているっていうことなので
これはちょっと困ったことだよねっていうことになりますね逆にそのさっき言った中央値 2021 年で言うと 254 万円ですけれどもの人がすごい多ければですねそれはそのまあなりかし世の中うまく回ってるっていうことにはなるんですね相対的貧困なんでその通知書でね 5 や 1 の人がいるっていうのと同じようにそれは必ず相対的貧困の人はいくらかは出てくるんですけれどもえー
数が決まっているわけじゃないんでね通知症と違いますからねだからそこはもう減るってことはあるわけですよ相対的貧困の人が少なくなるこれは真ん中辺にいる人が多いっていう社会ですねだけど金持ちもめちゃくちゃいるんだけれども貧乏な人もめちゃくちゃいるんだよっていう社会っていうのはあんまり良くないですよね二極文化ね社会の分断って感じになりますよねで
そういうのは良くないんでやっぱりなるべく相対的貧困の数は減ってた方がいいということにはなってきますね社会全体でみんなでね豊かになっていくっていう方がそりゃいいですもんねで日本はですねかつてですねもうバブル経済のなんだってブイブイ言わせていた時期にはですね貧困なんてありませんよ日本にはっていう時期もあったんですよねみんなそんなの空に困る人が一人もいませんと
ところがですねやっぱりその景気が悪くなってとりわけそのリーマンショックってのがあってですねそうするとですねもうその後には年越し派遣村っていうのはね東京の日比谷公園なんかに設けられてありました要はですねこのままだと年を越せませんよっていう人たちが集まってきてですねそれがかなりの人数だったんですよねで目に見える形でこんなに食べるのに困ってる人たちいるんだってことが分かったと
さらに 2009 年なんかには子どもと一人親世帯の貧困率っていうのが発表されたとお父さんしかいないお母さんしかいないっていうそういった一人親世帯
この貧困率が発表されたとそこでわかったのは子どもの貧困やっぱり食べるのが難しいような子どもがいるんですよっていうことこれはね昔の日本ではそんな人いませんよぐらいに思われたんですよだけどそんなことなかったちゃんと実態を見たらいたんだっていうことが明らかになったわけですねなんでやっぱりこういう物差しっていうのはいろんなところで使っていくことが大事ですよとちなみに
こうやって生活が苦しい人にはですねもう生きていくのに最低限の稼ぎないですよっていう人には生活保護っていう制度がありますただですねこれにもいろいろと問題点が指摘されていて 2023 年 12 月の時点で生活保護を受けている人は 165 万世帯これ過去最多だそうで多いんですよね結構いますよねただ偏見が強い生ポーとか言ってる人いるけどありますか
なんかあんなもんもらってるとか言って俺たちは頑張って働いてるのに何なんだよみたいな偏見が根強いんですねだけどまあそれはね働けないとかそういうこう事情があったらしょうがないじゃないですか受けられるものは受ければいいんですけれどもなかなかそうやってね受けることは恥ずかしいっていうような考えを持ったりとかね本当はもらっちゃいけないんじゃないかっていうふうにためらったりする人が出ることで
実際に受給している人は本来生活保護を受けることができる人のうちの 2、3 割なんじゃないかっていうそういう推計もありますよとそういうふうに考える人もいますよとこういうことっていうのがやっぱり一つ問題で中には役所の窓口であなた本当にそんな生活保護を受けられるんですかって言って差し止めるみたいな事例も報告をされてるんですよね
いやいや権利なんで受ければいいんですよ受ければいいんですけれどもそういう空気感みたいな作るのは良くないですねそれは働くことは大変ですけれどもそれもね全ての人ができるだけじゃないので生活保護を受けられる人は受けたらいいじゃないですかというようなことっていうのも今言われていてそもそも制度もね根っこから見直した方がいいんじゃないですかその意見もあるようですね
それでは最後に締めクイズ番組の最後には番組の内容からクイズを一問出しまして皆さんの理解を進めていただこうと思っております今回ですね相対的貧困率という一つのものさしについてお話をしてきたんですが国際的な指標なんですよねなんでこの相対的貧困率を比べるとあの国はこういう状態なんだねっていうことが比較できるわけなんですが
どの機関どの組織が使っていたでしょうかアルファベット 4 文字で言うこともできますしそれを日本語で言うこともできるんですけれども結構長いですね分からないよという方は番組の最初からもう一度聞いてみてくださいもしくはこのポッドキャストの概要欄に記事へのリンク貼っておきますのでそれを読んでいただくと正解が分かるということになっておりますというわけで今回のお話は朝日新聞の神田大介でした