ニュースの学校今回のテーマは日米貿易協定日本とアメリカの間で結ばれた貿易に関する協定ということにはなりますけれども結ばれたのはですね 2019 年 9 月ということになります
この頃はですねアメリカの大統領はやっぱりトランプさん第一次政権ですねトランプさんバイデンさんトランプさんの順番の 1 回目のトランプさんの時期です日本の首相は安倍晋三さんですねの間で結ばれましたどういうことか実はですねこの前に TPP っていうものがありました今もあるんですけれどもこれはですね韓太平洋経済連携協定
できるでもねピンとこないと思いますけれども要はですね太平洋周りの国々ですね 11 カ国あるんですが日本とかねオーストラリアペルーメキシコニュージーランドベトナムなどなどですね全部で 11 カ国あるんですけれどもの国々が
みんなそれぞれに関税を引き下げましょうやとあるいはゼロにしましょうと貿易のルールもみんなそれぞれ違ってるけれども一緒にしましょうそれぞれ貿易をもっともっと盛んにしてみんなで儲けましょうとみんなで潤いましょう豊かになりましょうっていうそういう経済圏を作るそういう話なんですけれども
最初はアメリカも入るはずだったんですね 2015 年にこのアメリカ日本を含む 12 カ国で合意したんですこういう仕組みを作りましょうねところがトランプさんが 2017 年に就任しその後ですねやだ TPP はアメリカにとっては不利益だっていうふうにトランプさんが言って
離脱を決めちゃったんですねもうクラーは抜けるということで TPP はその後ですね日本を含む 11 カ国で成立をしましたということですねアメリカ入ってませんところが後になってトランプさんがアメリカがですねいやいや日本よと TPP には入りたくないんだけれどもちょっとなんか同じようなのは俺たちの間で結ぼうぜというような話をしてきたんですね
でまあやっぱりアメリカって日本にとってはね重要な国じゃないですか安全保障をね国を守るってことでも依存してますしそれから大きな貿易相手国でもありますしということでそれは断ることはできないねっていうことで話し合いが始まったとこれがですね結果結ばれたのがですね日米貿易協定ということになります
中身は TPP に似てるんですねどういうことかっていうとなんで TPP ってやってるかっていうとそれぞれの国に得意なものがあるじゃないですかだけどそれを全部輸出しちゃうと国内で同じことをやっている産業が潰れちゃうよねだから関税をかけてたくさんお金を取ることで外国のものが入ってこないようにしましょうというのをやめようぜっていう話なわけなんですけれども
主に問題になったのがアメリカの方は牛と豚です農産品ですねだからアメリカ産の牛とかアメリカ産の豚って安く作れるわけですよ広い農場で効率的にやってますからね日本にも当然牛肉豚肉作っている農家さんいますよね
困るじゃないですかアメリカの牛や豚を安くみんなで食べるようになっちゃったら日本の人たちが日本の農家困りますよねなんだけれどもそういうのもねもうやめましょうやっていう話なんですよだったらば見返りにアメリカの方でもこれやってもらいますよねっていうのの中心がやっぱり自動車なんですよ日本の自動車に対してアメリカ完全かけてるんですけども
これはねもう取っ払って日本車をねアメリカ人をみんなね買えるようにしてくださいよっていうようなことをやり取りしてたんですが結果どうなったかで言いますとですね農作物の方取り上げにねアメリカさんの牛や豚に関しては TPP 難民の関税を下げるっていうことが決まったんですね
つまりアメリカの牛や豚はこれまでに比べてですね安い値段で関税をかけずに日本に輸出されるとしかし自動車の方はですねそうはならなかったんですよねどういうふうに合意されたかというと乗用車や自動車の部品はさらなる交渉による関税撤廃というふうになったというわけなんですよね
さらなる交渉と要するにですねこの協定を結んだ段階では撤廃はされませんということなんですよいやいやいやいやなんでって話ですよねアメリカ側がその自動車の関税を撤廃しないとお互いに平等にならないんですよね
これ実際に世界にはルールがあるんですこうやって国と国とが貿易の協定を結ぶのであればお互いに 9 割ぐらいの水準に関してそれぞれに関税を下げてくださいねと撤廃してくださいねというようなルールがあるんですよね
でこの時の協定日米貿易協定 2019 年では関税撤廃率っていうのがですね金額ベース要するにねお金の額としてどれくらい撤廃されたのかっていうとアメリカが 92%日本が 84%っていうわけなんですよでまぁだいたい 9 割だねっていう話にはなるんですがアメリカの方が問題で実はですね自動車の関連というのは 3 割ぐらいになるんですね
日本の台北輸出額アメリカに対して輸出をしている金額の 35%が自動車関連なんですよねところがこれがさらなる交渉ってことは本当はないはずじゃないですか 92%もないんですよね本当は 60%くらいなわけですよそうするとこれはもう世界のルール世界貿易機関 WTO ってところが定めているルールに反するんですねなので本当はこんな協定は結んじゃダメなんですよ
にもかかわらずやっぱり日本としてはですねアメリカにはちょっと頭が合わないわみたいなところがあるのかなどうなのかなよくわかりませんけれどもそういうことで拠点を結んじゃったんですよただやっぱりそういうふうには説明できないわけですよねなので安倍さんは日本政府はですねいやいやとこれはもう将来関税が撤廃される自動車の関税が撤廃されるのは約束されてるんだというふうに説明をしたんですね
したんですけれどもやっぱり正式に結ばれた文書の中でもアメリカの政府は英語の協定文で今後のさらなる交渉次第というふうにしているんですねそうなんですよ全然撤廃の約束なんかされてないんですよねされてないんだけれどもそういうことは言えないということで安倍さんはずっとですねいやいやこれはもう必ず将来撤廃されるんですとこういうふうに言ってきたわけなんです
で時が流れました今 2025 年またぞろですねトランプさんはですね自動車には関税かけますっていう話をしてるわけなんですねで日本政府の説明に照らし合わせればですよこれは協定に違反してるんですよねそうですよね関税は撤廃するという約束で日米はね貿易協定を結んだわけですから
なのにも関わらずですねむしろ日本車の自動車の関税を上げるからというところも全然話になりませんよねだしそもそもさっき言ってた WTO ルールですね全体の 9 割ぐらいに関しては関税を撤廃しないと協定を結んじゃいけませんよという話に反するわけじゃないですか
いやもう無茶苦茶なんですよね無茶苦茶なんですけれどもしかし日本側としてはですよ今石破さんですね石破茂夫首相ですけども石破政権も安倍さんと石破さんって別にそんなに仲のいい感じじゃなかったんですがとはいえ同じ自民党なんですよね同じ政権まあまあ続いてる政権と言えますよね
の中で過去にそういう曖昧なというかアメリカ側に有利な協定を結んでしまったということは認められないわけじゃないですかだから国会なんかでは野党からですねいやいやこれ完全におかしいですよねトランプさんが今のアメリカがやってることっていうのは 2019 年に結ばれたですね日米貿易協定に違反しているんだからきっちりそれをアメリカに言わなきゃダメじゃんって言うんですけれども
言えないんですよねもごもごしてるという状況ですねちょっとはっきりとしておかなきゃいけないのはトランプさんと安倍さんってすごく仲いいって言われてましたよね安倍さんの個人的な繋がりでトランプさんとの仲をそういうふうに保っていたんだっていうふうに言う見方も多いそういう部分ももちろんあるんでしょうけれども少なくとも日米貿易協定に関して言うとアメリカのいいようにやられているっていうところが否めないなということなんですよね
それでは最後に締めクイズはい番組ではですね番組の内容から一問クイズをお出ししまして内容のおさらいにしていただこうと考えております今回なんですけれども日米貿易協定のお話をしましたが
がこの協定を結ぶ前段階がありましたよねアルファベット 3 文字ですよこれを本当はアメリカ日本を含む 12 カ国で結んでたんだけれども 2015 年に合意してたんだけれどもトランプさんが嫌だと言って蹴ったこれが日米貿易協定が結ばれる一つの背景になっていましたがアルファベット 3 文字何と言ったでしょうか
はい、ちょっとわからないよという方は、番組も最初から聞いていただくのが一番早いかなと思いますし、深くこの内容を知りたいという方はね、きちんとした記事がありますので、ぜひですね、このポッドキャストの概要欄から記事を読んでいただくと、答えはもちろん書いてあるばかりでなく、このポッドキャストよりも深い内容がわかるということになっておりますので、ぜひ読んでみてください。というわけで今回のお相手は朝日新聞の神田大輔でした。