ニュースの学校今回のテーマはミャンマー地震ミャンマーというのは東南アジアにある国なんですけれどもそこで大きな地震が起きました地震の規模を表すマグニチュードは 7.7 ということですねミャンマーという国なんですけれどもかなり南から北まで国土がある国なんですけれども
この中部真ん中のあたりが震源であったというふうに言われていますこのですね長さがかなりですね長い断層というのがあってこれ地震が起きるときにはですね断層っていうものを中心に起きるっていうことが多いんですねこの断層が南北長さ 1000 キロ以上通っているこれがミャンマーという国だって言うんですよねザガイン断層っていうそういう名前だそうですけれども
でここで地震が起きたとでその長さがですねだいたい 200 キロから 300 キロぐらいもあったっていうんですね相当長い距離で大きな地震があったと専門家によってはですねこれ日本では震度っていう言葉を揺れの大きさをね示すときに使いますけれども
中には震度 7 程度の揺れがあったんじゃないかとこの 200 キロ 300 キロぐらいの長いところで震度 6 弱から 6 強の揺れがあったんじゃないかこういうふうな見方をしている人もいるんですね震度 7 というと東日本大震災であったり阪神淡路大震災であったり本当に大きな地震の時にしか観測されません
震度って日本でしか使われないのでミャンマーが正確にどれぐらいの震度だったかというのはちょっとわからないんですけれどもそれぐらいの被害があったんじゃないかというふうに推測されているということですね
で、このですね、ミャンマーの地震なんですけれども、実はそんなにね、頻繁に起きていないというか、あまり観測をされていなかったということです。200 年近くもですね、この今回の現場では地震が起きていなかったと。
ミャンマーという国もねかなり大きさがある国ですから南の方ですね最大の都市がヤンゴンという名前なんですけれどもこっちの方では地震があったこともあるとただそれもですね 1930 年とかそういう頃の話だっていうことなんで 100 年近く前ですよねうん
そういうような大きい地震が起きることはあるんだけれどもあんまり頻繁には起きない起きなかったこれがまあねミャンマーの状況だったようですねその中部今回の震源域地震が起きた場所では一番最後は 1839 年だったというふうに言われてるんですよね
はいなのでやっぱり現地の人にとってはなかなか地震って慣れていない日本だとですねやっぱりこう地震って頻繁に起きますしいろいろな場所で日本だったらですねどこでも起きるっていうそういうような状況がありますよねある意味ではその日本に住む人たちというのは地震に慣れているという言い方もできます
これに対してミャンマーの人にとってはですね本当にあの生まれてから初めて経験するこんな大きい地震初めてだと地震そのものも初めてだっていうようなそういう反応もあったようでやっぱりなかなかね逃げたりするのがうまくいかなかったりあるいは建物が十分にですね強度がなかったそういう例もあるようです
現場ではですねパンケーキクラッシュって言いまして建物の 1 階の部分が潰れてしまって上の方にある階が崩れてしまうこういう現象パンケーキクラッシュって言うんですけれどもどうもこれじゃないかなっていうようなそういう現象もあったということですから
建物に十分な強さがなかったんじゃないかっていうような推測もされているそれでちょっと被害が広がってしまったかもしれないということですね今回もう一つの特徴がですねミャンマーの隣にあるタイという国ですね首都はバンコク大変大きな町で人口は 1000 万人を超えるって言われてますけれどもこのバンコクは 1000 キロ離れてるんですね震源のあたりから
だいぶ遠いですねにもかかわらず建物が倒壊したりとかかなりたくさんの建物に被害が出たっていう風に言われてるんですねひびが入ったとかですねそういう報告が相次いでいるとこんなに離れた場所にあるのになんでっていうようなそういう疑問もあったんですけれどもこれはですね長周期地震動この可能性が指摘されてます
長周期地震動ね長い周期で地震の動きと書いて長周期地震動は何なのかということなんですけれどもゆっくりとした大きな揺れが長く続くこれが長周期地震動ですねそうすると何が起きるかというとですねこの周期に合わせて周期というのはですね一定の時間のことですけれども
グラングラーンと揺れるとこれが建物を共振共に触れると書いて共振ですねこの周期の合う高い建物っていうのが高い建物っていうのがね例えば万国とかにもあるわけなんですけどもこれ揺れやすくなるっていうそういうことがあるそうですね長周期っていうのの逆っていうのは短周期短い周期ってことになりますねだからガタガタガタガタすごくね短い周期で
じゃなくてグラングランというね長い周期の揺れっていうのは衰えずに遠くまで伝わるってそういう特徴があるそうなんですよねでだからまあね数百キロ 1000 キロとかねもう離れた場所で被害が起きるっていうこともこういう長周期の地震の場合にはあり得るよねっていうようなことが言われています
さらに今回震源地震の揺れの一番原因になったこの深さが約 10 キロと比較的浅いんですよね浅いところでこの長周期地震動ってのが起きると地表に沿ってその地震動がグラングランと伝わるので遠いところでも大きい震度が出やすい大きい揺れになりやすいっていうようなこともこれまた言われているそうです
でこれね柔らかい地盤のところほど揺れの幅が大きくなるというそういう特徴もあるそうででバンコクっていうのはですねタイの首都は川の下流に位置してるんですよチャオプラヤ川ってのがあるんですけれどもこの川の下流って平野部だからやっぱり柔らかい地盤のところなんですよね比較的柔らかいと
だからそういうところでは地震動が増幅すると大きく揺れるっていうことはあったんじゃないかなっていうふうに推測をされているということですねこういうことっていうのがなかなか普段タイの人たちもミャンマーの人たちと同じように地震に慣れていないので大変驚いた人も多かったっていうのが報じられているところですね
それと今回のミャンマーの地震でもう一つ見逃せない要素がですねミャンマーが内戦状態にあるということなんですよね
ミャンマーをですね今実質的に支配しているのは国軍国の軍隊ですねミャンマー国軍なんですけれども民主派という人たちだからね民主主義でですねもっとやっていこうっていう人たちとの間に内戦あとさらに少数民族の武装勢力との間でも内戦という風になっています様々な勢力が分かれてそれぞれこうね戦闘している武器を取って戦っているという状況です
で地震がこれだけの大きな地震が起きたにもかかわらずミャンマー国軍は戦闘をやめなかったんですよね後にやめるっていうようなことも言い出したんですけれども当初は全然やめなかった
いやいやいやもうね人命がこうね地震によって失われているのに戦闘を続ける必要はないんじゃないかと実際その少数民族の武装勢力だったり民主派っていうのは戦闘の一時停止っていうのを宣言していたんですけれども国軍はなかなかこうね攻撃をやめることをしなかったんですよねでこうなってくるとなんかそれはね地震への対応ってのはどうしたってね遅れてしまいますよね
それに国際的な支援各国日本を含めて様々な国からこのミャンマーが大変だということでいろいろな援助をしよう支援をしようというふうに来るんですけれども国軍が国際支援というのを管理してるんですよねそうなってくると支援が行き届かない本当に必要な場所に届かないということがどうも起きているということなんですよね
なのでもう本当にそれをね戦闘してる場合じゃないだろうっていう風に言う人が多いんですけれどもなかなかねことがうまく進んでいかないたくさんの方が亡くなられていますのでね本当に一刻も早く救わなければいけないというところでぜひ一致をしてもらえればなという風に思うところですねそれでは最後に締めクイズはい番組の最後はですね番組の中から一問クイズをお出ししまして中身のねおさらいをしていただこうと思っております
今回ですね震源地ミャンマーの中部でしたから遠くね 1000 キロほども離れたバンコクでもですね大きな揺れがあったというふうに観測されているとこのゆっくりとした大きな揺れというのが遠くでもですね揺れが伝わった原因というふうにされているんですけれども
何地震動と言ったでしょうかねえグラングランというゆっくりとした大きな揺れこれが原因だと言われています何地震動だったのかはいわからないという方は番組もう一度最初から聞いていただくかもしくはこの番組の概要欄についてありますリンクから記事をたどってくださいだけれ今回のおいては朝日新聞の神田大輔でした