情報理論の最終回。「サクラサク、はシャノン先生がブチギレる符号化」「モールス信号は送る人の手間を考えていてエラい(和文モールスは偉くない)」「符号化を極めると、脳をスマホに繋ぐことになる」など、コミュニケーションすべてを包括した理論を見ていくよ。
【目次】
0:00 「サクラサク」は非効率だし、友だちは減る。
2:07 コミュニケーションの第一歩は「符号化」。ポムポムプリンは噛む。
6:10 モールス信号に関するうんちくクリシェクイズ。3文字言えれば大丈夫。
10:11 モールス信号は手間を考慮して設定されてるのでエラい。あと車のナンバーの「へ」
12:57 「サクラサク」はシャノンブチギレ符号化。情報源符号化定理とは?
20:12 情報源符号化定理は「沈黙!それが正しい答えなんだ!」も扱える
23:56 信じがたい仮説「友だちと親しくなったら、スマホの通信量は減るべき」
27:31 符号化を極めるとスマホを脳に繋ぐことになる
35:39 シャノンの修士論文のお陰でコンピュータが生まれた。すごすぎ。
【参考文献のリンク】
○『通信の数学的理論』
→今回のメイン種本。丸ごとシャノンの論文なので難易度は高いが、語り口は意外に堅苦しくない(1940年代の工学論文はそういうトレンドだったらしい)
○『情報理論』
→研究者によるシャノンの論文の解説。今回の参考文献の中では語り口がいちばん面白いのでオススメ。
○『シャノンの情報理論入門』
→雰囲気だけ分かりたい時におなじみのブルーバックス。とはいえ、ブルーバックスの割にはそこそこ数式も出てきてそれなりに理解できる。
○『情報はなぜビットなのか』
→情報理論の本だと思って読んだらそうでもなかった。「コンピュータって何ができるの?」っていうよもやま本。情報理論の話もちょっとだけある。いちばん平易。
○『教養悪口本』
→堀元の著書。シャノンの情報理論も悪口として活用しています。買ってね(ダイレクトマーケティング)
○『暗号解読』
→サイモン・シンの面白すぎる本。モールス信号と符号化の本質話とかも出てくる。コンピュータ科学の最強ビッグネーム「アラン・チューリング」が活躍して嬉しいよ。
○『煙滅』
→eを使わずに書かれた小説。我々はもちろんエアプ。
○『残像に口紅を』
→文字がだんだん使えなくなっていく小説。出落ちかと思いきや、小説としてハチャメチャに面白い。筒井康隆オタクもうなる完成度。
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【堀元見プロフィール】
慶應義塾大学理工学部卒。専門は情報工学。WEBにコンテンツを作り散らかすことで生計を立てている。現在の主な収入源は「アカデミックに人の悪口を書くnote有料マガジン」。
Twitter→https://twitter.com/kenhori2
noteマガジン→https://note.com/kenhori2/m/m125fc4524aca
個人YouTube→https://www.youtube.com/channel/UCYJ335HO_qLZDr7TywpI0Gg
【水野太貴プロフィール】
名古屋大学文学部卒。専門は言語学。
某大手出版社で編集者として勤務。言語学の知識が本業に活きてるかと思いきや、そうでもない。