新シリーズのテーマはチューリングです。コンピュータの父的な人というイメージだけが先行しており、すごく誤解されているのです。
「辞書をグラスで飲む、ぐらい誤解されてる男・チューリング」「人生がドラマチックすぎて、脚色なしで映画になる」「死に方が白雪姫。彼の王子様は来なかった」など、チューリングについての概要を喋りました。
【目次】
0:00 誤解まみれの男 アラン・チューリング
5:49 チューリングのふたつの功績。どっちが重要?
11:26 人生がドラマチックすぎて、脚色なしで映画になる
17:15 功績は秘匿され、英雄は犯罪者になる
24:04 死に方も皮肉でオシャレ。白雪姫と対比される死に方。
27:06 チューリングは人工知能を作った。コンピュータはまだない(!)
【参考文献】
○『エニグマ アラン・チューリング伝(上)』 https://amzn.to/3G0Zzje
○『エニグマ アラン・チューリング伝(下) 』
→この世で一番詳しいチューリングの伝記。上下巻で1000ページぐらいある。どうしてもチューリングについて詳しく知りたければこちらを。
○『暗号解読(上・下)』
→世界一おもしろいサイエンスライター(私見)であるサイモン・シンが書いた、超エキサイティングな暗号の歴史と仕組みの本。歴史ドラマは熱いし、仕組み解説は好奇心をくすぐられます。最高。
○『チューリングの計算理論入門』
→安定のブルーバックス。チューリングマシンについてざっくり理解したいならオススメ。なんとなく雰囲気が分かります。
○『チューリングを読む コンピュータサイエンスの金字塔を楽しもう』
→チューリングの論文を全文引用しながら丁寧に読解する本。難しいがおもしろい。この手の骨太本には珍しく、うんちく力が高い。前提知識の説明でうんちくメモを取りまくった。
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【堀元見プロフィール】
慶應義塾大学理工学部卒。専門は情報工学。WEBにコンテンツを作り散らかすことで生計を立てている。現在の主な収入源は「アカデミックに人の悪口を書くnote有料マガジン」。
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【水野太貴プロフィール】
名古屋大学文学部卒。専門は言語学。
某大手出版社で編集者として勤務。言語学の知識が本業に活きてるかと思いきや、そうでもない。